《この分野で働く先輩の声》
◆ 主な業務内容
弊社は、使用済みになったアルミ缶、アルミサッシ、自動車部品などのアルミスクラップを再溶解し、鋳
物用やダイカスト用などのアルミ合金地金を製造する素材メーカーであり、私の業務は、その前処理工程、
溶解工程や鋳造工程の管理、改善する業務などを行っております。
アルミスクラップは国内外から集められており、成分、形状も様々ある為、日々変化するそれらの原料を
配合して成分、品質の整ったアルミ合金地金にリサイクルする為には、幾つもの生産工程を管理し、改善す
ることが主務であり、日々、遂行しております。改善された新たな生産工程が生産性の向上、効率の改善に
繋がった時は、大きな達成感を味わうことができます。
◆ アルミニウム業界で働く魅力
アルミニウムはリサイクル性に優れており、環境問題への配慮から省資源、省エネルギー、軽量化、と循
環型社会の構築を担えています。また、アルミニウムはケイ素、マグネシウム、銅などを添加し合金化する
ことで様々な特性をあらわし、産業のあらゆる分野で広く用いられています。身の回りの意外なところにも
使用されている素材のひとつであり、将来性が益々期待される素材だと思います。
◆ 学生の皆さんに向けてひとこと
米国でのサブプライムローン問題をきっかけに世界の経済は劇的に変化して、アルミニウムの価格、需要
と供給も同様に変化しました。しかし、ピンチをチャンスにとらえて新しい目でチャレンジしていくことで、
より良い道が開けてくると思います。
世界は加速度的に変化しており、このようなグローバル社会の中、広い視野で社会を捉えて変化に対応で
きる人を会社は求めております。
また、アルミニウムという、これからの世界の未来を創造し益々の展開が期待されるこの素材に興味を持
った方と一緒に働くことが出来たら嬉しいなと思います。
(入社7年目男性 製造系社員)
◆ アルミニウムの魅力は、
アルミニウム合金は多品種あり、それぞれの特性を活かし、自動車、2輪車などの輸送機器、一般機器、
電気機器、建材など様々な分野の製品が私達の身の回りで多く使用されています。
皆さんご存じのようにアルミニウムは軽いという特徴があります。また再生されたアルミニウム合金地金
は、ボーキサイトから造る新地金の生産に必要なエネルギーのわずか3%のエネルギーで生産でき、リサイ
クル性が良いという大きな特徴もありますので、今後、地球環境への配慮及びCO2削減のため、自動車等
の軽量化がより一層求められ、アルミニウムの可能性が広がっていきます。
私はこれから先もアルミニウムをリサイクルすることで、世の中に貢献していこうと思います。
◆ 現在の職場では
私は、アルミニウム合金製造工場で、スタッフとして<環境、品質、安全>の3つの柱を軸に仕事に臨ん
でいます。
環境においては、地球温暖化の問題がありますので、少しでもエネルギーを削減できるように設備更新及
び維持管理、生産性アップを常に意識しています。
品質においては、ユーザーのニーズに応えられるように細心の注意を払い、アルミニウム合金の生産チェ
ックにあたっています。
安全においては、自分自身、家族、全従業員がいつも笑顔でいられるように、リスクアセスメント、KY
T、指差し呼称をしながら作業しています。
この3つの柱は、今後の生産活動においてどれも欠かすことのできないものであり、日々変わりつつある
世界情勢を乗り切るためにも、今後も継続して行きます。「継続は力なり」
◆ 学生の皆さんに向けてひとこと
常に同じ事をしているだけでは進歩はありません。この後の状況や今やらなければいけないことをいち早
く察し、日々改善とチャレンジ精神の気持ちで仕事に臨むことで、私は今の仕事にやりがいを感じています。
(入社9年目男性 製造系社員)
◆ 主な業務
工場内の保守・管理及び、各設備の改善による効率化などが主な業務です。
アルミニウム合金の製造は、エンジン・サッシなどのアルミスクラップを溶解し、成分調整、精製による
不純物の除去を行った後、鋳造し、アルミニウム地金として、出荷致します。これらに、前処理・後処理工
程も含めると様々な設備があり、状況の把握や効率化の難しさに頭を悩ます日々ではありますが、故障等に
よるトラブル回数の低下やデータが生産性の向上を示した時など、やりがいを感じる瞬間でもあります。
一長一短にはいきませんが、去年より今年、今年より来年と工場が前進していく姿を実感できる仕事で、
楽しみのある職場だと思います。
◆ アルミニウム合金業界で働く魅力
一昔前と異なり、最近「リサイクル業界」について、印象の悪いニュースをよく耳にします。経済的に成
り立たないリサイクルを進めると、新規に製造するよりエネルギーが必要だったり、費用が高かったり、様
々な無理が生じる場合があります。
しかし、アルミニウム合金のリサイクルは、新規に製造するアルミニウムに比べ、エネルギーを97%も
節約でき、世界中でビジネスとして成り立っているリサイクル製品です。省資源・省エネルギーが求められ
る現代においては、時代に則した業種ではないでしょうか。また、ビジネスの相手も、国内だけではなく、
世界と競争しなければならないため、厳しさもありますが、やりがいも感じる業界だと思います。
◆ 学生の皆さんに向けてひとこと
アルミニウム合金という素材は、自動車のエンジンや各部品、飲料缶、電装系のヒートシンクなど様々な
用途に使用されています。アルミニウムという材料が、軽量、高耐食性、高熱伝導などの特徴があるため、
近年、その用途が拡大しています。
しかし、これらは、ただ、アルミニウムが主成分だからという理由だけで特徴があるわけではありません。
アルミニウムにどのような成分を添加するかによって、その性質は大きく変化し、含有量・組み合わせで様
々な性質を示します。レアメタルも含めると元素数は非常に多く、まだ発見されていない機能性や非常に特
徴的な合金の発見など、これからの開発に大きな可能性が残されており、素材としてさらなる拡大を期待す
ることができます。このように魅力ある素材を一緒に開発、生産してみませんか?
(入社9年目男性 製造系社員)